どうしてうちの子は言われたことができないんだろう、ちゃんとしないんだろうと思っていませんか。分かります。その気持ち。
子どもを育てる責任がある親としてこのままだと大人になったら心配だと何度も何度も思うので、口うるさくなってもあーしろこーしろと言い、こういうように成長しなさいと育児をしますよね。
あなたが友達の性格や人格を変えることはできませんが、表面的でも子どもの性格を変えてしまえるのが親です。でも非認知能力の視点に立つと子どもの性格や人格を変えようとするのは最悪です。
本ページでは、いかに親は子どもを変えるのではなく導くことが大切かということを説明します。
しっかりしてよ
子どもが勉強嫌いだという設定で文章を進めていきます。
親としては、勉強する時間をつくるようにしているし、分からないところは教えてあげているし、好きなことの時間もとっているし、1日の何分間だけ勉強しなさいと言っているだけなのに、一向に勉強にしないし、テストの点も良くならない。
誰よりも勉強ができる必要はないけど、人並みにはできないとこの子が大人になったらかわいそうだから、と頑張っているのに子どもが応えてくれない。
似たようなケースは多くのご家庭にもあるかもしれません。こんなときに、恐怖力を盾にし多少強引にでも勉強させることもあるでしょう。
使ってはいけない親のすごい力
本当は国語は好きだけどそれ以外は嫌いだし、絵を描くことが好きな子どもに、テストでいい点をとるとすごく褒める勉強をしていると優しくする親子の関係を作り、見た目には、勉強好きで人並みには賢い(学校のテストの点において)子に育てることはできるでしょう。
これはあくまで表面的にだということを忘れてはいけませんし、そうなるまでに子どもの多感な時期のいったいどれだけの年数をつぎこむことになるのか、その時間はもう返ってきません。
怖いのは単に勉強ができる子になったのではなく、子どもの価値観も変わっているということです。
親の思うような子に強引に育てることは、非認知能力を伸ばしたいのであれば避けなければならないことです。もし自分自身が会社で会社の上司に同じことをされたらどう思いますか。自己肯定感が低くなる一方です。
導くのが親の責任
あなたがお友達の考え方や性格を変えることは、自分のそれを変えること以上に大変なことですが、自分の子どもの考え方や性格を変えてしまう力があるのが親というものです。今あなたの価値観や考えが正しくとも、これから子どもたちが生きる未来もずっと正しいとは言い切れません。
子どもは親の価値観で未来を生きるのではなく、自身の生きる力で未来を歩むのです。こういうものだ、あぁいうものだという枠組みを子どもに無理やりはめて、子どもの個性を消さないでください。
子どもの良さを伸ばすが親の大事な仕事です。良かれと思ったとしても自分の思いに当てはまることではありません。
まとめ
本ブログで紹介する99番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「認知を強引に変えようとしない」です。
親は子どもを自分の勝手な型に無理やりはめ込むことはやめるべきだし、それまでにかかった時間は決して返ってこないことを説明しました。
認知を強引に変えようとしないことで、子どもを尊重し年齢に合った適切な距離感をつかみはじめるかもしれません。これは多様性を認めることに近いかもしれません。これも個性と思えることで、自身の育児ToDoはきっと減っていくことでしょう。
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