またどうせ上手くいかないのに、子どもにつき合わされて自分の時間がさかれるは正直困る。分かりますよその気持ち。
鉄棒の逆上がりをしたいと公園にいっても相変わらず失敗ばかりで同じ失敗の繰り返し。お尻を支えてサポートしてやっとうまくいく。上達する気配もない。こんな状況にイライラしてしまいますよね。
ですが、新しいことでも、同じことでも何回も失敗をするということは、子どもの非認知能力を伸ばすにはとっても良いことで、親が先回りして失敗を回避させるのではなく、どんどん失敗の経験を積ませた方が良いのです。
本ページでは、ついつい子どものためにと親がやりがちなことを紹介し、子どもの失敗を受け入れられるようになれる秘訣を紹介します。
子どもに失敗はつきもの
大人でもそうなのですから、毎日少しずつ成長している子どもならなおさら失敗することはあって当然なのです。
ただ、失敗するとか、怪我をするとか、間違えるということは、こと日本においては、とっても良くない事のように思われがちです。なんでもかんでもダメというわけではありません。毎回同じミスをするというのはおすすめできませんが、多少ミスがあるのは子どもなら当たり前のことです。
失敗させないのは愛情ではない
最近は、過保護な親が増えてきたせいか、子どもに良かれと思って先回りして、失敗させないようにする方がいます。例えば運動するときもそっちに行ったらいけないよとか、ハイキングのときにこの道を歩きなさいとか、子どもが宿題に困っていたらすぐにヒントを与えたり、といったことは子どもが傷つくのを回避することはできますが、これを優しさと勘違いしてはいけません。
なぜなら、子どもがどうやったらうまく行くのか、なぜ失敗したのか、どうしてうまく行かないのか、こういうことを感じ考える経験を親が知らず知らずのうちに奪ってしまっているからです。
こんなことありませんか。ジャングルジムの上に登りすぎて怖くて降りれないといい始めたらすぐに手をだして助けてあげたり、何か工作をしていて細かい作業がうまくいかなかったときに簡単に代わりにやってあげたり。
一見、優しいママやパパのようですが、非認知能力を伸ばす視点からすると、子どもの可能性を奪っていることになり、いわば鬼ママや鬼パパだといっていいかもしれません。
失敗はとても良い
失敗から学ぶことはいっぱいあります。悔しい思いの対処法を自分なりに見つけぐっと我慢することも学べるでしょう、工夫することも学ぶでしょう、辛いことを乗り越える自分なりの方法を見つけることもあるでしょう。失敗し感情を乱す子どもを見ていると辛いものですが、失敗の意味はめちゃくちゃあるんです。
特に失敗の経験が少ないまま大人になってしまうと、社会に出てよくある思い通りにいかない機会に心を折れてしまいかねません。温室育ちの子どもになってしまいかねないのです。
先回りして子どもに降りかかる危機を払いのけていた良かれと思っていた親の優しが、実は短期的にはよくても、長期的には全くもって止めるべきなことだということが、分かったのではないでしょうか。分かったからにはどんどん失敗をさせてあげましょう。そのためには、本当に危険が迫っている場面や、ヒステリーがエスカレートして止まらないようになるまでは、手をださず見守っているだけでよいです。
わざわざ難しいことをさせる必要はありません。秘訣は、日常の中でまずは見守る。シンプルですが、なかなかすぐにはできません。これも練習です。
まとめ
本ページで紹介する81番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「失敗はオッケー」です。
失敗をさせないことの損失は計り知れませんから、子どもがうまくいかないことがあっても見守ることの大切さを説明しました。
失敗はオッケーだと知ることで、失敗させないようにと親が先回りする苦労も減っていくことでしょう。また、失敗を重ねることでどんどんと気持ちが強い子になっていくかもしれません。
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