つい、子どもに大きな声をだしてキツく言ってしまう。分かりますその気持ち。
だって何回言っても言うことを聞かないし、子どものためを思ってのことですし、何より親には時間がないですから。ですが、子どもの非認知能力を高めたいのであれば、理由はどうであれ無理やり従わせるのはあまりお勧めできません。
本ページでは、ついつい「しつけ」と勘違いしがちな、恐怖で子どもを強引に従わせることが、なぜ非認知能力の成長をさまたげるのかについて説明します。
親の日常の何気ない行動が子どもの成長に悪い影響がある、ということをすっと理解することができます。
何度いっても言うことを聞かない
お店やファミレスに行ってもじっとしておらず、テンション上がって走り回る我が子。周りのお客さんに迷惑だから何度も走ったらダメ、と言うけど一向にきく気配がないので、つい、コラッと大きな声をだしてしまうことは、誰でもあることでしょう。
お家でのお片付けもそうかもしれません。何度言っても毎日言ってもぜんぜん言うことを聞かない。
こういうことはよくあるのが普通です。毎度毎度怒っていたら親も子どもも疲れてしまいますので、なるべく怒らなくても済むようになるのが望ましいわけです。
本当に危険なときは別
車の往来がある道に走っていきそうになったときや、エレベーターに勝手に一人で乗ろうとしたとき、そういう緊急性の高いようなときには、大きな声を出して恐怖で子どもの行動を抑制する必要があります。
でもよく考えてください。こういうことは日常の中には殆どありません。
お片付けをしないとか、じっとしていないということは、本当に危険が目前までせまりそうな危機的な状況ではないはずです。親のイライラがもうあふれそうになっているという、親自身の問題だと気づいてください。
それは、しつけ、じゃないよ
しつけは、とても大切なことです。しつけを辞書でひくとこうあります。
”礼儀作法をその人の身につくように教え込むこと。また、その礼儀作法。”
子どもに礼儀やマナーを教え込むことを「しつけ」と言いますが、教え込み方に注目してください。
例えば、お友達の家にいったときに、靴を揃えてぬぐしつけをしたい、とします。親がその行動を強制的にさせた場合、親に言われたときにはすぐにやるでしょう。そのうち、親と一緒にお友達の家にいったときには、また親にガミガミ言われるのが嫌だから主体的に靴を揃えるようになるでしょう。でも、親がいなかったら、靴を揃えてぬぐことなんてあまり期待できません。
時間がかかっても、どうして靴を揃えて脱ぐ必要があるのか頭で理解させるために分かりやすく説明してあげます。靴を揃えるのは、相手の家にお邪魔するので、気持ちよく迎えいれて欲しいからですよね。
そして、靴を揃えてぬげるようになってくれたらママ嬉しいな、そういうことをちゃんとできる子だと信じているよ、と気持ちに訴えかけるようにすることも忘れないでください。
恐怖をたてに無理やり靴を揃えさすことができたとしても、親の満足感はあっても失うものがあることに気づいて下さい。それは子どもの自尊心のカケラです。
まとめ
本ブログで紹介する79番目の金言は「無理やり従わすことはしつけじゃない」です。
子どもの自尊心を傷つける代償をはらい強制的に子どもに何かを無理矢理させることができても、親の自己満足でしかないことを説明しました。
無理やり従わすことはしつけじゃないと知ることで、常に力を行使しないと子どもが言うことをきかないということは少しづつ減ってくることでしょう。怒ると、何よりパワーを使いますので疲れます。
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