今回のママ(パパ)のお悩みは、うち子はどうしてもっと普通にできなの、です。
「普通」というのは日本人ならとても安心する状態であることは間違いありませんから、普通でいてくれたらそれで良いと思う親御さんもきっと多いことでしょう。でも、その普通は本当に普通なのか一度いっしょに考えてみませんか。
子どもにもっと普通になってほしいと思うときに気づいてほしいことを説明します。
2つの誤解
これからを生きる子どものことを真剣に考えるなら非認知能力に着目して育児をすることを私はすすめております。私たち親世代は、皆と同じようであることや多数派であることつまり「普通」であることが、どちらかといえば正しい、という教育を受けてきました。
しかし、今や子どもの非認知能力を伸ばすうえで、「普通である」ということは、子ども達がまず目指すものではなくなっています。そのことをふまえて、私たち親世代が勘違いしがちなことを2つ紹介します。
一つは、普通の中身が変わっている、ということです。親世代が生きていた時代とちがい今は時代が変わっていますから、普通というものの中味は変わっているでしょう。親が育ってきた時代の普通を子どもに求めているなら、それは時代錯誤になっている可能性があります。
二つは、普通にあまり意味がない、です。みんなと同じが良いとしていた日本の美徳は確かにあるものの、強引に普通にあろうとすることの限界はもうとっくに来ています。AIがあたり前になる時代は普通であること(多くの人と同じようであること)よりも個性がどんどん重要になってきますので、勇気をもって普通の集団から飛び出すことが求められます。
求められること&そうでないこと
とはいえ、社会性は求められます。個性だから信号を守らないなんていうのは許されません。最低限のルールをみんなが守るから社会が機能するので、法律で決められていることや、法律はないけどマナーとしてくちゃくちゃして食べないといったことまで、これは守ろうよ、ということを守らせる、できるようにするのは「普通」という範囲で求められるものです。親の役割です。
一方、そこまで求める必要はないんじゃないのという「普通」があります。例えば、皆お友達は塾に行っているとか、皆鉄棒ができるとか、普通の子は親の言うことをきちんと聞くものといったものです。こういうものはまさに同調圧力というもので、時代錯誤になっています。こんなとこまで子どもを無理に普通の枠に押し込む必要はありません。
子どもが周りの子と違う意見だったり考えだっていいのです。むしろ素晴らしいことなのです。
普通にできない子どもの解決策
まえのパラグラフで説明した社会の最低限のルールの部分ができていないのであれば、これはしつこく時にはきびしく教え出来るようにさせる必要があります。しつけ、の範疇です。
一方、お友達とくらべてどうのこうのとか、親自身が子ども時代はこういうものだったということにたいして、できていないと思うことは、できていなくて別に良いと思うようにしてください。だって、その普通は昔ほど価値あるものではない可能性がたかいからです。そんなことに時間をつかうのであれば、普通でなくても、その子の個性を伸ばしてあげることに時間をつかってあげるほうが、子どもの非認知能力を伸ばすためにはるかに良いです。
つまり親の子ども時代の価値観や同調圧力のなかにおいて「普通」にできていないのであれば、解決しようとすることをやめましょう。これが解決策です。
まとめ
本ブログで紹介する122番目の子どもの非認知能力を伸ばす育児の金言は「皆んなと違う意見をもつのは立派」です。
親が求める普通の種類がどういうものをかを知ったうえで社会ルール以外の普通ができていなくても別に気にしなくて良いですよ、と説明しました。
世の中的に価値がなくなってきて子どもにはストレス、それは親のエゴじゃないかということに時間と労力をさいても親自身もストレスですよ。
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