日本の首相もいってましたが、自助や共助というと、防災、虐待防止、貧困、人権、地域包括ケア等で聞かれる言葉を連想するかと思います。社会問題に含まれるものが多い印象もあります。
ですがこの考え方は、子どもの自律性を高めるためにとても大切な考え方だと思うのです。学校のテストにはあまり必要とされないのかもしれませんが、非認知能力を伸ばすという意味ではめちゃくちゃ大事な事だと思うのです。
わがままと共助
自主性とは行き過ぎるとわがままを許すことになりかねないとご不安になる親御さんもいるかもしれません。言われたことを言った人のために行うことよりも自分の考えや意見をもって主体的に行動する自主性は大事な非認知能力の一つです。
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この自主性とわがままと何が違うのでしょうか。
わがままは他人を動かす
自主性とわがままの大きな違いは、わがままというのは他人を動かすという点が自主性と大きく異なります。
例えば、歩いていてのどが渇いたなと思ってコンビニに行かず近くのスーパーに行って買うのは自主性です。自分で決めて自分で行動しているからです。
一方、3人のお友達と歩いていてコンビニでジュース買おうとなり2人は行く気になったけど自分は定価で買いたくなくて猛反対するのはわがままです。お友達を無理やりスーパーまで行かせることになるからです。
子どもが小さいうちはわがままでも良いですが、少しずつ大きくなってくるとわがままの要素を少しづつ減らしていく必要があります。自分が大切にされていると実感しているという基盤があったうえで、どうわがままを減らしていくのか、そのヒントの一つがまさに共助になります。
わがままを減らそう
あのおもちゃが欲しいと駄々をこねてお店から出ようとしないという子どもあるあるがありますよね。今度のお休みになったら絶対あのおもちゃを買いに行くと勝手に予定を決めようとしていることもありませんか。こんなとき共助の力を使ってみましょう。
まず、自分の欲求ばかり言わないの、と頭ごなしに子どもの欲求を押さえつけようとしてもあまり効果はありません。
そこで、前もおもちゃを買ってあげたでしょう。ママ(パパ)も欲しいものがあるけど我慢して先延ばししておもちゃを買ってあげたの、家で必要なものがまた買えなくなっちゃうから、今は我慢してくれる?誕生日とかサンタさんにお願いしよ、という感じで共助の考え方を活用してみましょう。
そんな簡単に子どもの欲しいが消えるわけではありませんが、毎度自分の欲求ばかり言わないのと言い続けるより、わがままを卒業する近道になります。さらに共助は共感力、協調性、思いやりなど非認知能力の大切な力を伸ばす機会にもなります。
まとめ
本ブログで紹介する200番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「わがままには共助の精神を」です。
わがままと自主性の大きな違いを説明し、わがままの処方箋として共助の視点で子どもをさとしてみよう、と説明しました。共助とは家庭でも親の子の間でも使える考えですよ。
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