本ページでは、正論ばかりでは子どもの共感力を伸ばす機会を奪っているかもしれないことを記事にします。共感力は勝手に育っていくものと思われているかもしれませんが、親子で一緒に育てていくこともできるということを紹介いたします。
ヴァイオレットエヴァーガーデンから学べること
ヴァイオレットエヴァーガーデンという作品をご存じでしょうか。戦争しか知らず人とのコミュニケーションを苦手とする一人の少女が戦争後、愛という言葉の意味をしるために人を学んでいく作品です。元々は小説でしたがアニメになり人気がさらに爆発し映画化もされました。
例えば人は謙遜します。私なんか大したことありませんから、なんて。この少女は謙遜という見えない心のうちが分からず、そうですかあなたは大したことないのですね、とずばりと言って相手を傷つけます。どうして?今自分で私は大したことないと言ったじゃないと最初は困惑します。そんな経験を経て人の機微というものを学んでいきます。
グローバル化が進む中、自分の意見をはっきり言って自分の力で道を切り開くことは強く求められますが、人の心の内を読み取り共感する力はなくてはならない力の一つです。HSCの子等は想像力が豊かですので必要以上に共感してしまうこともありますが、人の言動を額面通り受け取らずに心を察することは大切です。小さいうちはなかなか難しいことも大きくなることを待たずとも場数を踏めばわかってくることもあります。
世の中は正論ばかりでは成り立たない
世の中にはたくさんの考えがあります。宗教もたくさんあります。主義もたくさんあります。それぞれが主張だけしているだけでは、皆が満足し共存なんてできません。時には我慢も求められます。
正論だけで世の中はうまく回ってはいかないのです。子どもたちが共感というものを学んでいくうえで、この考え方はとても大切です。
例えば万引きをした人がいたとします。その人にはつい万引きをしてしまった何かしらの理由があることでしょう。これを、あの人は犯罪者だと断じてしまえば共感も片手落ちです。もしかしたら、その人は孤独で誰かに関わってほしかったからこそ選択肢は間違えど万引きをしてしまったのかもしれません。正しくないことかもしれませんが、心を察することはできます。
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親子で心情を話し合おう
身近なお友達のことでもよいですし、物語の登場人物でもよいですし、ニュースの出来事でもよいですし、なんでもよいのでそこにいる人に注目してその人の心の内を想像して話し合ってみましょう。正解なんてどうでもよいです。想像力を働かせることが大切です。
よく小さいときに絵本の読み聞かせの中で、どうして主人公は悲しいのかな、喜んでいるのかな、と聞いてみましょう、というものがあります。とてもいいことだと思いますが、絵本の読み聞かせ以外でもたくさんできる機会はあります。
勝手に共感力が伸びる子もいると思いますが、やはり場数というものもあります。たまには、その人になりきって共感してみる機会を親子で作ってみて下さい。
まとめ
本ブログで紹介する198番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「正しいことばかり言わない」です。
共感力を伸ばしていくためには正論はときに邪魔になることを説明しました。テストの点数をあげるためじゃないかもしれませんが、子どもが人の機微を感じられる感性を持てるときっと素敵ですよ。
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