現代は不便を減らし快適さを追い求めてきましたが、実はこの「不便」は非認知能力を伸ばしていく上ではとっても相性のよいものなのです。本ページでは、不便と非認知能力について解説していきます。
10億円あっても少し不便な生活を
もし資産10億円あったら、子どもには最高の教育を受けさせることができるでしょう。一つの選択肢です。
もし周りにそういう環境がないのであれば、お金にものをいわして何不自由のない生活を子どもにさせるのは、非認知能力を伸ばす上であまりおすすめできません。子どもは毎日楽しいかもしれませんが、不便は想像力や創造力を生みます、課題を見つけさせます、へこたれない力をつけさせます、協力することを学ばせます、といった具合に、不便ってそう悪いことばかりではありません。
昨今、ティーチングとコーチングの違いがとりあげられますが、コーチングはこの不便を活用しています。
ティーチングとコーチングの違い
ティーチングとコーチングは簡単にいえば、答えや解き方を教えるのがティーチング、答えを導くサポートをするのがコーチングです。
8を例に見てみましょう。
3+5=? これを教えるのがティーチングです。
一方、何かと何かを足して8になるものは?これを一緒に導いてあげるのがコーチングです。1と7,2と6,3と5,4と4です。学校の勉強はここまで。でもほかにもありそうです。〇と〇も上下につなげると8になりますし、3と3もくっつけると8になりますね。ヒントや気づきを与えながら自分で答えにたどり着けるようにサポートしてあげます。どれだけ時間がかかっても決して答えを教えることは良しとはしません。
しつけや社会のルール、勉強の基礎などはティーチングが有効ですが、非認知能力がけっこういきてくる遊びや習い事、なわとび等の練習はコーチングが有効です。
ティーチングのほうが実は効率的に見えるかもしれませんが、これからの不透明な時代は非認知能力が求められ、こういう遠回りがけっこう大事だったりしますので、子どものために子どもと一緒に遠回りをしてあげてみましょう。
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まとめ
本ブログで紹介する185番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「ヘルプではなくサポート」です。
非認知能力を伸ばすには、不便は結構大切で、多少の遠回りは喜んでさせてあげよう、と説明しました。子どもを信じて子どものサポートに徹底してあげれば子どもの非認知能力はグングンと伸びてくるでしょう。
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