育児書によく書いていることの一つに、子どもが失敗してもプロセスを褒めましょうというものがあります。でもこれって毎度毎回できるものでしょうか。できませんよね。なぜできないのでしょうか、ということを解説していきます。
失敗してもいつも褒めるというのは理想論
子どもの非認知能力を伸ばしたいなら、結果ばかりに着目するのではなく過程にこそ着目してほめてあげましょうと本ブログで何度もふれてきました。
これは上手くいったときだけでなく、失敗したとき(うまくいかなかったとき)にこそ思い出したいことです。でもこれって理想論だよね?と思われる方も多いかもしれません。親が言ったことをやらなかったりすると、イラっとしますし、ぐっと感情を押し込めて褒めようなんて気にはとてもなれないのが実情でしょう。
失敗してもプロセスを褒める育児をするためのコツは、子どもの失敗を一括りにしないということです。
失敗としつけを区別する
例えば子どもに人気のキャスターボードは、大人が乗れるようになるのもそう簡単ではなく、コツをつかむまでには少々時間がかかります。何度も何度もうまくいかないでしょう。これは失敗ですからしっかりとプロセスをほめてあげましょう。
ですが、約束していたのにおもちゃを片付けずに寝ようとするのはうっかりではすまされません。これはしつけとしてしっかり怒りましょう。しつけもまた親の大切な役割の一つです。
このように失敗としつけは似て非なるものなのです。他にはどのようなものがあるのでしょうか。
<失敗>
- キャスターボード
- なわとび
- 鉄棒
- 勉強(テスト)
- サッカー など
<しつけ>
- おもちゃの片付け
- 信号のルール
- お店の商品で遊ばない
- あいさつ
- 早寝早起き など
しつけは躾
なんでもかんでも失敗を同じものとしてはいけません。赤信号をうっかり渡ろうとしてしまったときに過程を褒めている場合ではありません。ちゃんと叱るべきです。
これからの時代を生き抜くために子どもの非認知能力を伸ばしてあげることはとても大切なことですが、しつけもまたとても大切なことです。この失敗はほめる失敗なのか、しつけとして叱るべきものなのかを見誤らずに、正しくほめ正しく叱りましょう。
まとめ
本ブログで紹介する161番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「失敗してほめる時としかる時」です。
失敗してもプロセスを褒めようということを盲目的に行うことは間違いで、時にしつけとして叱る必要があることを説明しました。いつも失敗を受けいれて褒めるなんてできっこありませんよ。
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