育児書を読んでいるとよく目にするのが、失敗は子どもにとってとてもよいからたくさん経験させましょう。失敗してもその過程をほめてあげましょう、と書かれています。
ですが、なんでもかんでも失敗をこの通りすることはお勧めできません。なぜかというと失敗には様々な種類があるからです。
失敗をした子を励ますだけではいけない
子どもには積極的に失敗させましょう、失敗することで体験をとおして学ぶことはたくさんあります、ということは耳にすることが多いでしょう。そして失敗した子どもには過程をほめて、もう一度チャレンジしようと思うように働きがけてあげましょう、ともよく耳にします。
でもこれだけでは不十分です。
というのも、その失敗が子どもにとってどれほど困難なものなのかという視点が抜け落ちているからです。500㎏もある岩を手で持ち上げようとしているとしてもまず成功はしませんから、いくら経験させて励ましてもきっと最後まで手で持ち上げることはないでしょう。
目の前のハードルを下げてあげる
例えば、なわとびを連続100回飛んでみようとしているが、うまくいかない場合は親はどうしたら良いでしょうか。
まず子どもの今の実力的にいけそうか、ちょっと無理そうかを判断しましょう。いつも20回あたりでひっかっかっているようでしたら、長い時間がかかりそうです。
こんなときは、少し目の前の目標を小さくしてあげる必要があります。一方、たまに70回飛べるようであれば100回まではあとちょっとですので、目標を小さくする必要はありません。
失敗しても続けらえるよう働きがけよう
さて、なわとびの例を続けましょう。いつも連続20回しか飛べない子が100回連続への道を踏破するにはどうすればよいでしょうか。おすすめは、失敗してもよいから100回飛ぶまで続けることです。そして100回飛ぶ感覚を体験するのです。
この方法のよいところは、また失敗して100回飛べなかったと悲しくなるのではなく、連続ではないものの100回は飛んだという小さな達成感を味わえるという点と失敗してもよいという安心感があることです。
もちろん、次は連続30回飛べるようになろう、50回飛べるようになろうと少しづつ100回に近づけていくやり方もありますが、まずは失敗してでも100回飛べることを挟んでからこのような目標設定をしていくのはどうでしょうか。
子どものモチベーションをあげるためには、どう目標を小さくしていくかは、工夫が必要です。
まとめ
本ブログで紹介する174番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「やる気になる目標設定」です。
けっこう高い目標を達成しようとする場合、やる気につながる小さい目標をつくってあげるのがよい、ことを説明しました。一見スパルタになりそうな局面もうまくやる気につなげてあげられると、子どもの顔がイキイキしてきます。
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