特に日本の教育は、長い期間みんな一緒が美学だったので、仲間外れを悪いもののように短絡的に思いがちです。意外にも学校でだされる問題からも仲間外れは悪じゃないということを学べますので、少し紹介いたします。
仲間外れを探す
みなさんに問題です。
「ボール、500円玉、消しゴム、このなかで仲間はずれなのはどれでしょう?」
学校の問題であれば、消しゴム、が正解でしょう。消しゴムだけ四角い形をしているからです。いまだにこういう類の問題を子どもたちに解かせているなら2つの点で問題があると思います。一つは答えは一つだけではないということと、二つは仲間外れという発想です。
答えは一つではない
非認知能力的には、答えは一つしかないと盲目的に暗記させることはおすすめできません。確かに図形の形状をみれば消しゴムだけ四角い形をしています。でも500円玉だけ学校では使いませんね、ボールだけ坂道をずーっと転がっていきますね、これって仲間外れですよね。
消しゴムが仲間外れだったとしても、理由は形状ではなく、消しゴムだけ使っていると減っていく、という理由もあるでしょう。
どう見るかによって答えなんていくらでも変わりますし、その理由だって変わるのです。そういう類の問題の答えが一つしかない、なんて教えるのはどうみたってよろしくありません。
仲間外れという発想
非認知能力的に、仲間外れというもののとらえ方はお勧めできません。仲間外れというと、悪いイメージがあります。
でも、消しゴムは悪いやつなのでしょうか。テストやふだんの授業で大活躍しているじゃありませんか。ボールや500円ではできないことを立派にこなしているのに、なんで悪者にしなければならないのでしょうか。丸くないっていうだけで、消しゴムそのものが悪なのでしょうか。決してそんなことありませんよね。
それぞれ個性があるわけで、単に共通しているものが少ないってだけですよね。自分と違うから排除する、という考え方ってどうなんでしょうね。お友達とは仲良くしようね、困っている人は助けてあげようね、と言っておきながら一方で、排除するような問題をだすなんて、言動不一致です。
親なら注意しておきたい
学校の問題は学校の問題として、一つの形として理解させましょう。さもそれが真理のような扱いをするのはさけたほうがよいでしょう。
学校の問題をとおして、ほかにも答えを導くことができたり、多様性の大切さ等を一緒に話し合うこともできるでしょう。答えがあっているのか、ちゃんと宿題をやっているのか、だけを見るのではなく、非認知能力を伸ばす機会としてあげる日があってもよいのではないでしょうか。
まとめ
本ブログで紹介する220番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「仲間外れなんて言葉は使わない」です。
仲間外れといって違うことを排除せず、画一的な学校の問題も視野を広げ多様性を学ぶ機会ととらえてみましょう、と説明しました。いろいろな意見や考えがあっていいのです。
0 件のコメント:
コメントを投稿