子どもには、相手のことを思いやれるやさしい子になってほしいですよね。そういえば、やさしいって何でしょうか。一度一緒に考えてみませんか。
やさしいって何だ?
もっとお友達や兄弟にやさしくしてあげなさい、と子どもに言い聞かせることはよくあると思いますが、”やさしい”とはが具体的にどういうことなのでしょうか。
ひどい行動の逆だとして、それはどういうものなのでしょうか。辞書によれば、「やさしいとは、”他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。”」とあります。どうあれば、思いやりがあり情がこまやか、と言えるのでしょうか。
2つの視点が大切
ここで、自分を大切にしている、相手を大切にしている、この2つの視点で人の気持ちや行動を見てみましょう。次の図を見てください。
それぞれの数字の意味は次の通りです。
①:自分を大切にでき、相手も大切にできている
②:相手を大切にし、自分のことは後回し
③:何より自分を優先する
④:自分も相手も大切にしない
自分を大切
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③|①
大切にしない―――――相手を大切
④|②
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大切にしない
③:何より自分を優先する気持ちや行動は、例えばジャイアンのようなイメージです。他にもいます。一見相手のことを大事にしているように見えて自分のポイントアップのための言動もここに分類されます。
②:相手を大切にし、自分のことは後回しにする気持ちや言動や、使いっぱしりのイメージです。他人には都合の良い存在なだけです。
①:自分を大切にでき、相手も大切にできている気持ちや言動こそが、やさしい、と言えます。相手のために行動できているだけでなく、自分の信念や軸を大切にできています。
やさしいとは①の状態です。子どもにやさしい言動をしてほしいなら、間違っても②をさせてはいけません。やさしい、とは②だと勘違いしてしまうかもしれません。
例えば、道にごみを捨てる人が嫌いだとしてその人が道にゴミを捨てようとしていることを助けるのは、その人にとって親切であってもやさしいとは言えません。②の状態です。自分を大切にできていませんから。
子どもにさせているやさしいはずの行動が②になっていないか一度確認してみませんか。キーワードは、自分を大切にできているか、です。
まとめ
本ブログで紹介する263番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「やさしいには自分尊重を」です。
やさしい、とは自分を押し殺して相手に尽くすことではないことを説明しました。自分を大切にできているからこそ相手に親切にでき思いやりの深い行動ができるのです。
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