【タイトル】バカロレア幸福論(著:坂本尚志)から、バカロレアでの主題される哲学の質問とその答え方、答える視点を学びます。
概要
フランスでは幸福について哲学的な観点で勉強を行います。特にバカロレアは有名です。バカロレアで出題される哲学小論文の「思考の型」を紹介し、日常への応用を説きます。この「思考の型」を日常へ活用し哲学することで、幸福に至る道を見つけることができる所感
本書で紹介されている哲学小論文の「思考の型」はあくまで試験の答え方であるが、その一部は、日常を豊かにするために大いに参考になるフレームワークだと感じる。しかし、日本で大学受験を経験した身としては、フランスの高校生はこんな人生の難問を学び考え自分なりの答えを導くのかと、感心し危機感を感じる。本書で気になったこと
哲学小論文を回答する「思考の型」から参考になると感じた点・何を本質的に問うているのか?
・問題の細部を観察し、問題が何を表しているかそれぞれの言葉の意味を定義し理解する
・仕事や日常で何かを決めるときに、YesまたはNoで答えられる問いをたて、それぞれ根拠をつけて意見をまとめる
・それぞれの回答の正しさを示すために、ドリルダウンで質問を重ね、何?なぜ?どのように?仮に?を問いかける
・自分の意見と反対の意見を検証する
バカロレアで出題される幸福に関する問い
・卑怯だろうが卑劣だろうが幸福になれば勝ちなのか?
・孤独のなかで幸福でいられるのだろうか?
・知ることによって幸福が損なわれることはありえるだろうか?
・幸福とはもう何も欲っさないということだろうか?
・幸せになるために働かなければならないのだろうか?
バカロレアでの哲学小論文から学ぶ4つのポイント
・もやもやを問題の形にする
・思考の型を使って問題に答える
・他人の議論を思考の型にあてはめて考える
・意見の違いを尊重し他人を説得する
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