オランダ発イエナプラン教育の「家庭」での実践例はこちら

2019年8月8日木曜日

子育て

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これからの時代を生き抜くためにどういった教育の考え方がいいのかなぁと色々探しているなかで出会ったのがオランダ発のイエナプランという教育です。

皆さんご存知ですか??

シュタイナー教育やモンテッソーリ教育というのは聞いたことがある人がいても、イエナプランはまだまだ知名度が低いかもしれません。

ただ、2019年春には長野県にイエナプラン教育を実践する大日向小学校が開校し、徐々に日本にも浸透していっている感じがします。

日本イエナプラン教育協会

イエナプラン教育は、私の理解では、「個々人を尊重しながら自分の意見を明確に持ち、時に仲間とともに創造的に問題解決をすすめる力」を小さいうちから養う、というものです。

これって、まさに未来に待っているAI時代を良く抜くための必要な素養であり「生きる力」なんじゃないでしょうか。


私が住んでいる滋賀県ではイエナプラン教育を子供たちに受けさせる場所がどうやらなさそうなので、歯抜けになる所もあるかもしれませんが、親がイエナプラン教育を理解して、家庭で実践していくことがとっても重要じゃないかと思っています。

日本にもイエナプラン教育を推進していこうという団体(日本イエナプラン教育協会)があり、私はその団体に加入し、イエナプラン教育というものを日々勉強させてもらっています。

そこの会員は教師の人たちが多いように思います。おそらく今の日本の教育に強い危機感を感じられているんでしょう。

イエナプランとは

イエナプラン教育の詳細は、日本イエナプラン教育協会のページ(http://www.japanjenaplan.org/)を参照いただければと思いますが、特徴的な点がいくつかありますので、本当に簡単ですが紹介いたします。

イエナプランでは、対話、遊び、学習、催しという4つを基本行動としています。イエナプランの小学校では単一学年はございません。つまり小学校2年生と3年生と4年生が同じクラスといった感じです。そういった環境で対話の時間を特に重視し、画一的な時間割はなく、個々人毎に時間割が異なります。

さらに、「催し」では、何かテーマを決めて自分たちで調べて発表します。誕生日会のイベント等もありますし、ワールドオリエンテーションという総合学習がございます。
これは、例えば南極に行くにはどうすればいいか?というテーマで色々自分たちで調べてまとめあげ発表するようなものです。これは単にGoogleで経路と値段を調べる練習ではありません。どこかの国を経由するならその国はどういう国か、どういう文化があるのかや南極はどういう環境でどういう生物がいるのか、といった様々な疑問を自ら投げかけ調べ学ぶのです。ここらへんが総合学習たる由縁でしょう。決して来週のテストのために学ぶのではありません。

家庭で取り組むこと

イエナプランは、コンセプトや理念といったものなので、具体的な方法論とは少し違うようです。今は学校教育という文脈のなかでイエナプラン教育をどう盛り込んでいけるのかという議論が盛んのように感じています。

ですが、家庭でも学校の再現は無理でも、出来ることはあるのではと私は思っています。
この記事を書いているときは、我が家の子供たちは4歳と1歳なのでできる範囲は限られるものの、年次に合わせて少しずつ難易度を上げていく必要はあるのでしょう。


イエナプランの4つの基本行動にあてはめてみます。

①対話

①対話では、多様な意見があることを認め自分の意見をしっかりと伝えることが大切だと理解しております。
そこで、会話の中では、哲学的な質問もしたりして、自分の意見とその理由をちゃんと聞き話させるように心がけています。たまには、ママはこう思うな、パパはこう思うなと、子供と違う意見を言ってみたりします。たまーにですがプチ議論もしてみます。

また、例えばどうしてイルカさんは海の中にいるの?と聞いてきたことがありますが、生物学的な答えを教えるのではなく、あーかもしれない、こーかもしれない、と色々な可能性を伝えます。


哲学的な質問というと難しいですが、難しく考える必要はありません。雨がふるとチョウチョはどうしているのかな?とか、どうして月は形が変わるのかな?とかでも構いません。重要なのは明確な答えがあったとしても、その答えを教えるのではなく、考えさせるということです。

②遊び

好きなことをさせています。なるべく遊び方が限定されるおもちゃより様々な遊び方ができるおもちゃで遊ばせたり、なるべく自然にふれさせたりしています。

Youtubeの動画もアプリのゲームも立派な遊びです。

想像力を膨らませたり、色々な気づきを得たり、集中できたりする遊びが良いと思っています。それは個々人によって違うのでしょうから子供をしっかり観察する必要があります。

③学習

学校のための勉強よりも興味をもったものを学んでもらえばいいと思います。親としてはお友達がひらがなとかカタカナを書けるようになっているのをみると、焦りから子供に無理やり学ばせたいとつい思ってしまいますが、無理強いはしませんでした。

お手紙を書きたいと、子供が言い出したので、それをきっかけに平仮名とカタカナを学ばせました。

学びのペースや順番は子供によってまちまちで良いと思います。

④催し

まだ、4歳だとなかなか難しいですが、家族の誕生日をどうお祝いする?と投げかけると、料理は何で、飾りつけはどうで、ケーキは何々でと、自分なりに考えたイメージを話し始めます。

それをなるべく形にするように親は動いてあげます。

総合学習にはまだまだつながりませんが、形になるプロセスを体験させています。


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AI時代のなかたくましく活躍できる大人への子育てのために、グローバルな視点を持ち、創造性、批判力、実行力、ITスキル、観察力、文化の理解等をはぐぐむ必要性を強く感じています。 小さいうちに自然のなかで育つことは、きっとプラスの部分も多いことでしょう。 ですが、自然豊かな環境で生活すればいいかといえばそうではないはずです。 自然の中で色々感じ、社会のこと世界のことに思いをはせ、自分で考え行動することが大切なのだと思います。 親もしっかりと成長し、試行錯誤をくりかえしながら、子育て移住を頑張ります。

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