子どもの非認知能力を伸ばすために「叱る」ことを上手に使いこなしたいものです。叱る行為は親からの一方通行ではなく子どもの協力も欠かせません。よい叱り方をして子どもの心に届くために何をすればよいか、分かりやすく解説します。
叱るには子どもの協力がいる
本ブログでは、子どもの非認知能力を鍛えるためには、すでにある枠に子どもを無理やりはめ込む力を伸ばすより、自分で枠を作っていけるスキルを伸ばしてあげましょうと紹介してきました。
また、なるべく感情的に怒る回数は減らし、叱る回数を増やしましょうとも紹介しました。叱ることについて解説した記事は次の記事をご参照ください。
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さて、叱るということは、親がちゃんと叱れているだけでなく、子どもがなぜ叱られているのかあらかじめ分かっていることも大切です。そうすることで叱る効果が高まり、子どもの心に親のメッセージがよどみなく届きやすくなるからです。
叱る側と叱られる側のそれぞれの協力があってこそ効果が高まる「叱る」こと。これはまさに親子のチームプレイだとも言えます。
叱られる理由
とても大事なこととして、子どもは自分が叱られている理由をあらかじめ教えられている必要があります。先ほど触れたように、世の中にある普通という枠に要領よく収まることよりも自分で枠をつくっていけるようになるためには、自分で言ったことは責任をもって最後までやりきる・やりきろうとするほうがよいでしょう。
では、どうすればそんな責任ある行動をとれるようになってくれるのでしょうか。その過程には何度も「叱る」ことは必要になってくることでしょう。
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まず、あらかじめ子どもに伝えておきます。自分で言ったことを”無責任に”途中で放り投げるようなことがあったら叱るからね、と。これは一度いうだけではなく時間をあけて何度か繰り返したほうがよいでしょう。
例えば、自分から玄関の靴を片付けるお手伝いをすると言って、最初の何日かは片付けてくれたけどそのうちすっかり忘れてしまったときは、叱ればよいのです。その時、自分でするって言ったでしょとやんわり思い出させてあげればよいでしょう。子どもは自分が叱られた理由をちゃんと理解できると思います。繰り返しますが、あらかじめ自分で言ったのだからできていなかったら叱るよ、と宣言しておくことが大切です。
こんな時に、早く片付けろとか自分でやるって言っただろ、なんて感情的に怒ってしまったら元も子もありません。せっかくやる気になった子どもは委縮し自己肯定感が上がるどころか下がってしまうかもしれません。
まとめ
本ブログで紹介する279番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「叱る理由をあらかじめ教える」です。
怒ると叱ることの使い分けは大切で、叱るときは予め子どもが叱られることを十分理解している必要があることを説明しました。親も人間なのでついつい感情的になりがちですが、賢く「叱る」を使いこなしたいものです。
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