子どもには親の言いなりになるのではなく、しっかりと自分の意見を持ってほしいなら、一つだけ注意してほしいことがあります。意見には反対意見もあるし、反対する対象は親も含まれている、ということです。
自分の意見を持たせるということ
最近は、大人の言うことをきちんと守る子よりも自分なりに考えて自分の意見をはっきり言える子になってほしいという親御さんも増えてきていることでしょう。でもちょっと待ってください。その自分の意見を、ってとこ実は勘違いしていませんか。自分の意見をしっかり持つということは、親に対しても、嫌だ、ということももちろん含んでいるはずです。
自分の意見をしっかり持つ子になってほしいと思いながら親には反抗するな、というのはなんか矛盾していませんか。意見には賛成意見と反対意見があるのです。親に都合の悪いこともあるから子どもの非認知能力は伸びるんです。
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にんじんは食べたくないと論理的に言ってきたら
親の期待どおり、しっかり自分の意見を持てる子に育っているのはいいですが、食事時に、にんじんは食べないよ、今は苦手なブロッコリーを食べる練習をしているから食べられるようになったら、にんじんを食べる練習をするから、といってせっかく作った料理に入っているニンジンには手を付けないよ、と言ってきたとしましょう。
こんなときはどういう気持ちになりますか。何を生意気なことを言っているの、出されたものはちゃんと食べなさい、余計なことを言わないの、なんて思うのが心情でしょう。もしここで子供の意見を頭ごなしに完全否定したら、こういうことが何度も続いたら、自分の意見を持つことがアホらしくなってどんどん自律性が弱くなってしまいかねません。
社会に出たら意見が対立するのはよくあることです。こんなときには、話し合いをしましょう。結論として親の意見が通ろうが、子どもの意見を通そうが、折衷案に落ち着こうがそこはたいして重要なことではありません。ポイントは、お互いが、100%ではなくても、納得した結論になっているか、です。
意見がぶつかったときに解決するための対応を家庭で何度も経験させるのは、子どもの自己肯定感等の非認知能力をきたえる上でも大事なことです。
まとめ
本ブログで紹介する271番目の非認知能力を伸ばす育児の金言は「自分の意見を持つことは親に反抗することも含む」です。
子どもに自分の意見を持たせたいなら、親に反論することも許容しないと中途半場です、と説明しました。親に反抗せずしっかりと自分の意見を持ってもらえたらいいですが、それは親のエゴでしょう。
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