
私は、「プレミアム育児」って呼んでますがこれは育児にお金を惜しみなく注ぐものではなく、育児されている方には誰にでもある「日常」を少し意識し工夫して過ごすことで、子どもに21世紀に求められる自己肯定感や非認知能力などのスキルを育んでいこうというものです。
このプレミアム育児は誰にでもできますし、お金もかかりません。この記事を読み終えた誰でもすぐにでも始められます。それでは、簡単に始めることが出来る「プレミアム育児」を紹介しますね。
どうしてプレミアム育児に行きついたのか?
まだ子どもが乳幼児のときに、ますますAIが進化し、時代がすごい勢いで変わっていくなか、このまま日本式の暗記型教育、横並び思想、ことなかれ主義のなかで教育して良いものか、とても不安にかられ、色々考えた末に、子育て移住しました。思い切りました。(関連情報)
子育て移住した経緯などはこちらの記事に詳しく書いています。
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子育て移住先に滋賀県を選んだ理由。都会すぎず田舎すぎず
子育て移住ブログ運営者:ゆさゆさのプロフィールを紹介
もちろん、移住するだけでは、21世紀に求められる自己肯定感や非認知能力などのスキルを育めるわけありませんので、多くの育児書やネット記事をとおして勉強を行いました。イエナプランというオランダの教育に共感し、家庭にでも取り入れる工夫を続けたりもしています。
(関連情報)
イエナプランについて感じたこと等は次の記事に詳しく書いています。
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オランダ発イエナプラン教育の「家庭」での実践例はこちら
ただ、色々と学ぶうちに、情報はあふれにあふれこんなに一杯のことを「育児の日常」のなかでこなすことは不可能だという結論に達しました。また、義務教育課程で21世紀に求められるスキルを高めていくことはあまり期待できないのではないかという不安は多きくなるばかりでした。
一方、私たち親世代が子どもの時も含めて、「恵まれた教育環境」とは、習い事をたくさんし、塾にも通わせ、テストでいい点数が取れるようになり、東大や京大に入学できやすくするということだったと思います。そしてそれは今もそう思っている方も多いのではないでしょうか。移住する前は都市部に住んでいましたが、大人かと思うくらい習い事などの予定がギッシリでToDoに追われる小学生が近所に何人もいました。
でも今の時代、これからの時代、一部のお金持ちが外部の複数の専門家に教育を依頼するといった子どもへの教育のお金の使いかた、がプレミアムなのではもうないのではないでしょうか。
プレミアムとは?

私が思う「プレミアム」は、日常にあふれる子供たちとの会話、一緒に過ごす時間、食卓を囲む時間、一緒にお風呂に入る時間、そういった時間を工夫することで、子どもと親が普段から接するその時間を「プレミアム」にしようというものです。
というのも、AI時代をたくましく生きるための21世紀に求められるスキルは、本やネット、オンライン講座等で学びを進めるうちに、特殊な教育を受けなければ高められないものではなく、日常に、特に親との関わりのなかで、育むことができそうだと、思いはじめたのです。
これがプレミアム育児
あれやこれや色々と学んだことを、日常のなかで誰でもできるように体系化したものです。10個のアプローチをご提案します。それぞれのアプローチがしっかりと連携することが大切です。いっぱいあるように見えるかもしれませんが、そんなことはありません。難しいことな何一つありません。植物の成長に例えて説明しますね。
土は「①親・夫婦間が幸せである」ことです。
プランターは「②心が安心できる場所が家族」づくり。
茎は「③自己肯定感」を高める。「④非認知能力」を高める。「⑤文化力」を高める。
太陽の光は「⑥イエナプラン」です。これは全体の羅針盤の役割です。
成長具合を測るものは「⑦バカロレア」で問われる質問です。
肥料は「⑧IT」です。インターネットの世界に適応する力です。もう一つは「⑨自然」です。
お水は「⑩親自身の成長」です。
身近な生活なのなかでどう工夫をすればよいのでしょうか。それでは、一つ一つ紹介していきます。
①親・夫婦間が幸せであること
子どもの幸福感を高めたいなら、親が幸福感が高くないといけません。そのために重視するポイントは4つです。- 夫婦お互いを尊重する
- ママをたてる
- 夫婦間で共通の趣味や目標をもつ
- 嘘でも自分は幸せだと思い続ける
②心が安心できる場所が家族
子どもの身はもちろん心が本当に安心できる場所づくりをしなければなりません。そのために重視するポイントは5つです。- 親の笑顔を増やす
- 子どもの話をしっかりと聞く(泣いたときやヒステリーを起こしたときは特に)
- 子どもとの時間をなるべく多くとる
- 愛しているよ、好きだよと言葉にし、スキンシップもとる
- ひんぱんに話しかける
③自己肯定感
日本人は特に自己肯定感が低いので、自分が自分を知り、認め自信をもってもらいます。そのために重視するポイントは5つです。- 子どもには絶対評価。決してお友達や自分、世間の常識と自分の子供を比較した評価を伝えない。
- とにかく認めてあげて褒める。特に長所に着目する。
- 様々なことを自分で選択させる
- 感謝をする、感謝させる
- 半年に1回通知表を渡す。学校の先生の真似事です。ですが5段階評価なんかしません。レターセットに、頑張ったこと、工夫したこと、親が子どもに感動させられたこと等を文字にして伝えます。
④非認知能力
非認知能力とはどういう種類があるのでしょうか。それは主体性、好奇心、柔軟性、創造性、想像力、共感力、自制心、協働力、自信、社会性、回復力、やりぬく力等です。これらを高めていくために重視するポイントは7つです。- 褒めるときは結果ではなくプロセスをほめる
- なるべく自然の中で遊ぶ
- 異世代で遊ぶ機会を増やす
- 子どもを支配しない
- 美術館、博物館に行く機会を増やす
- リフレーミング
- 考えさせる
⑤文化力
ますます国際化が進む時代、日本人であることを学ぶことは大切です。そのために重視するポイントは3つです。- 定期的に神社に参拝する
- 昔からある行事がお紺割れている場になるべく行く。家でも行事を行う
- 昔からある行事の意味や由来を毎年説明する
⑥イエナプラン
イエナプランには20の原則というものがあり、方法論ではなく理念です。私のイエナプランの理解は簡単にいうと、個々人の違いを認め尊重し世界を意識し探求型の学びを進める、というものです。この理念を、プレミアム育児の羅針盤にしています。目指す方角を示すものです。
イエナプランは次のサイトが詳しいです。
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イエナプラン教育の20の原則
⑦バカロレア
非認知能力を計測するのは大変難しいものです。そこで、バカロレアで子供が問われる正解のない質問に、自分の考えをもって答えられるようになる、というのを一つの指標とします。12歳で質問される内容を一つのマイルストーンにしています。小学校高学年でどこまで答えられるようになっているか。ただ大人でも答えるのはかなり難問です。本当にこんなことを子どもが答えることが出来るのかと思うくらいです。
バカロレアは次の記事が詳しいです。
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さすがに12歳でバカロレアが求めるレベルが高い。でも目指す価値がある
⑧IT
もちろん限度は必要ですが、iPadを子どもに使わせています。ITツールの使い方を親は積極的に教えるべきです。ITを活用して生活を便利にスマートにするだけでなく、表現する、表現を学びます。ITの教育は国語の教育と同じくらい大切だと思います。⑨自然
我が家は滋賀県に移住したので、身近に自然がありますが、都市部に住まわれている方もなるべく自然のなかで、緑の中で子供が遊ぶ機会をつくりましょう。遊びは子どもを育てます。自然は最高の教科書です。⑩親自身の成長
これは、親が子供の時に受けてきた教育の常識や価値観を改めることです。ネガティブバイアスを優先して親が他人の悪口ばかり言っているのに、子どもに物事の良い面を見るようにしなさい、と教育したところで言動不一致で信頼に欠けます。親が時間があればスマホばかりに見ているのに、立派な大人になるためには本を一杯読みなさいと教育したところで、これも同じ話です。具体的にどうするの?
子どもの学力もそうですが、何かを上げて行こうとすると、どこの塾がよいとか、どういう教材がいいとか、どういうおもちゃがよいとか、といった所に目が向きがちです。分かりやすいですからね。ですが、いくら立派なお家を建てたとしても、基礎がしっかりとしていないと駄目ですよね。ですので「プレミアム育児」をはじめるにあたり、何から手を付けたら良いか分からないという方は、「①親・夫婦間が幸せである」こと、「②心が安心できる場所が家族」づくり、から始めてみて下さい。
「自分は幸せだと気づき、子どもとより多くの時間をとって笑顔で接する。」こんなことから始めてみてください。今から誰でも始められますよね。
最後に
21世紀に求められる自己肯定感や非認知能力といったスキルを高めるために、お金をかけずとも子どもとの日常をちょっと工夫するだけで良い「プレミアム育児」というメソッドをご紹介し、10個のアプローチで構成されていることを説明いたしました。各アプローチで具体的にどういうポイントが大切かということもお伝えしました。当ブログではこういった考えだけでなく我が家での実践を具体例としても紹介しておりますので、よかったら参考にしてください。
子どもにレターセットにしたためて手紙を渡すと、すごい喜んでいます。我が家では子供だけでなく、親(自分自身)にもレターセットで手紙を書きます。
皆さんも簡単に始められる「プレミアム育児」を通して、いきいきとした子育てをしませんか。
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