【書評】helping children succeed 私たちは子どもに何ができるか、から環境の大切さを学ぶ

2020年4月13日月曜日

書評

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引用:アマゾン

移住、21世紀に求められるスキル、HSC(HSP)などのキーワードで、私が気になった本を紹介したいと思います。

【タイトル】helping children succeed 私たちは子どもに何ができるか(著:ポール・タフ)から、21世紀に求められるソフトスキルを高める子どもの教育方法を学びます。

概要

筆者は子どもの貧困と教育を専門とするジャーナリストで、21世紀に求められるスキルは、暗記して従来のテストでいい点数をとるこではなく、自制心、創造性、グリッド、レジリエンス、自己肯定感等のソフトスキル・非認知能力だと指摘し、裕福な家庭でなくとも、子育ての環境と大人の働きかけで、それらのスキルは伸ばせると言い、そのためのポイントを解説している。

所感

AI時代である21世紀にソフトスキル・非認知能力がますます重要になってくると私も思っているものの、数値化できない上に短期的にすぐ評価できないこういったスキルを子育てにおいてどう育むかという方法論のなかで、なんとなくモヤモヤしてことをズバッと書いてくれていて、参考になります。

ただ、ますます今の日本の学校では期待できないことばかりだと感じるので、家庭における親の役割はとっても重要だなと痛感します。


本書で気になったこと


  • 非認知能力は子供をとりまく環境の産物である。これは、逆境にある子供たちにより幅広いチャンスを提供と模索している人々にとっては非常に重要なニュース。
  • 子供たちのやり抜く力やレジリエンスや自制心を高めたいと思うなら、最初に働きかけるべき場所は、子供自身ではない。環境なのである。
  • 感情面で見ると、幼い時期に慢性的なストレスを受けた子供は、失望や怒りへの反応を抑えることが困難
  • 幼い子供たちの人生を変えたいと思うなら、子供たちが日々接する大人の行動や態度を改善すること。 
  • 「自律性」「有能感」「関係性」の3つを促進する環境を教師がつくりだせれば、生徒のモチベーションはぐっと上がる。
  • 「自律性」を実感するのは、生徒に自分で選んで自分の意志でやっているのだという実感を最大限に持たせること。
  • 「有能感」を持つのは、生徒たちの現在の能力をほんの少し超える課題を教師が与えるときである。
  • 「関係性」を感じるのは、教師に好感を持たれ、価値を認められ、尊重されていると感じるときである。
  • 粘り強い行動をさせるには、マインドセットが重要である。カギとなる4つの信念は①私は〇〇に所属している②私の能力は努力によって伸びる③私はこれを成功さあせることができる④この勉強は私にとって価値がある
  • 子供たちに、もっと自信を持ちなさいといった性格を教えることはできない。性格を学ぶには、サポートを受けながら、思い切ってやってみることを継続的に行う必要がある。
  • 21世紀の労働市場が求めるスキルを得るために、次の3つの教育が大切である。①探求型の指導。これは、生徒に議論させることである。②プロジェクト型の指導。これは仕上がるまでに何週間、何ヶ月もかかるような複雑な課題に取り組む③実績重視の評価。これはテストの点数で評価するのではなく、彼らが築いた実績、プレゼンテーション、文章、芸術作品などで評価すること


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AI時代のなかたくましく活躍できる大人への子育てのために、グローバルな視点を持ち、創造性、批判力、実行力、ITスキル、観察力、文化の理解等をはぐぐむ必要性を強く感じています。 小さいうちに自然のなかで育つことは、きっとプラスの部分も多いことでしょう。 ですが、自然豊かな環境で生活すればいいかといえばそうではないはずです。 自然の中で色々感じ、社会のこと世界のことに思いをはせ、自分で考え行動することが大切なのだと思います。 親もしっかりと成長し、試行錯誤をくりかえしながら、子育て移住を頑張ります。

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