小学校では、春休みや夏休みに入る前に通知簿を貰いますが、我が家では短い「お手紙」を子どもに渡しています。今回はお手紙を渡し始めたきっかけや、お手紙をもらった子どもの反応、実は親にとってとても大事な時間だと気づいたことなどをお話いたします。
きっかけ
皆さんのお子さんもそうかもしれませんが、うちの子は手紙を書くのが好きです。女の子だからかもしれません。まだ日本語がちゃんと書けないうちから、ぱっと見ぐちゃぐちゃと何かが書かれたお手紙をよく折り紙の裏等を使って、作ってくれていました。親だけでなく、祖父母にも手紙を書いてよく渡していたものです。
もっぱら書いて渡すだけでしたが、ある日幼稚園で手紙をもらって、とっても嬉しそうにしていました。そうか、貰うのも嬉しいんだと思い、子どもに手紙を書いてみようかな、と思ったのがきっかけです。
でも手紙を書いて渡すことに何かしらの意味を感じてもらいたいと考えていて、うんうん悩んだ結果、6か月に1回お手紙を渡そうと決めました。手紙の内容は、半年を振り返って、成長したなと感じた点、新しく出来るようになったこと、等です。比較するのは自分です。決して誰かと比べた内容にはしません。
私は、これからの時代ソフトスキルこそ重要になってくると思っていますし、特に日本人の自己肯定感は低すぎる現状を踏まえて、プレミアム育児と呼んでいますが、ソフトスキルを高める教育を実践しています。
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自己肯定感を高めるうえでも、子どもの良い点を、文章にし伝えることは、有効なのではないかと考えており、プレミアム育児にぴったりです。
子どもの反応
まだ幼稚園生なので、半年に1回という時間の感覚はまだ分からないかもしれませんが、最近はまた手紙~、という感じです。おもちゃとかハッピーセットとは違いますので、それほど楽しみに待っている感じではありませんね。
イラストを描いたり、手紙をかわいいものを使ったりと読んでみたいと思わせる工夫をしてはいますが、親から手紙をもらうということ自体がそれほど嬉しいことではないのかもしれません。渡した手紙はすぐにどこかにポイっとされています。
これから歳を重ねるなかで、どう反応が変わっていくのか楽しみです。
親として大切な時間だった
今のところあまり好評ではない手紙渡しですが、親として子供の成長を振り返る時間をとれていることは、とっても意味深いと感じています。
子育ては、自分の思うようにいかないことだらけでヘトヘトになる毎日ですが、なんとかその日を乗り切り、また次の日も乗り切り、毎日を駆け抜けていっている感じがします。気づけば幼稚園へ入園の歳だとか、もう小学1年生か早いな~なんて感じてしまうものです。
どのお母さん、お父さんもその日その日は大変で自分なりに工夫もしながら乗り切っているのでしょうが、改めて過去を振り返ってみることって少ないのではないでしょうか。写真集をつくったり年賀状をつくったりするときは過去を振り返ることでしょう。でもそれ以外ってなかなか意図的に時間を作らないと振り返ることはあまりないかもしれません。毎日子供に、ポジティブな言葉をかけていても、何ヶ月、何年という期間を振り返ったうえで、前向きなことを言葉にすることってそうそうないのではないでしょうか。
5分でも10分でもいいんです。頭の中で振り返ってみて下さい。スマホに撮りためた写真をスクロールしてもいいでしょう。日記を書いている人は読みかえしてください。あっという間の6か月だったかもしれませんが、本当にたくさんのことがあったことに改めて気が付きます。そこには、ただこなすだけの毎日しかないのでしょうか。しんどいことしかないのでしょうか。繰り返しの毎日だったでしょうか。
子どもの成長と親自身の子育ての長期ビジョンと照らし合わせてみて下さい。もし何か違和感を感じたら子供の接し方や与えている環境の改善を図ったほうがよいかもしれません。こういうことが出来るようになったのなら次はこういうことをさせてみようかという気づきを得られるかもしれません。こういう良さがあるのに伸ばせてあげてないな、と感じることもあるでしょう。
振り返りが終わった後は、最後は文字や言葉にして子供自身に「子どもの成長」について伝えてあげてください。きっと子供は嫌な気はしないはずです。内容はそんな大それたものでなくていいんです。今まで怖がっていた自転車に乗れるようになったとか、この6か月で幼稚園の先生に挨拶を返せるようになったとか、そういうことでいいんです。
ちなみに、パートナーにも手紙を渡しています。大人になって、あなたはこの半年こうでしたって言ってもらえる機会は殆どありませんので、なかなか嬉しいみたいです。子育てって大変で労ってもらえることは殆どありません。やって当たり前という感じですから。だから労いも毎回込めています。
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