【書評】FUTURE INTELLIGENCE これからの時代に求められる「クリエイティブ思考」が身につく10の習慣

2019年11月2日土曜日

書評

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引用:アマゾン

【タイトル】FUTURE INTELLIGENCE これからの時代に求められる「クリエイティブ思考」が身につく10の習慣(著:スコット・バリー・カウフマン&キャロイン・グレゴワール)から、小さいうちに何をすればリエイティブ(創造的な)な大人へと成長できるか、学びます。

概要

AI時代に突入し不可逆的な動きのなか、クリエイティブ思考の重要性にスポットを当て、遊び、情熱、夢想、孤独、直感、好奇心、瞑想、繊細、逆境、異端の10個の切り口からクリエイティブになるための方法が述べられている。内容には研究結果がふんだんに引用されている。

所感

非常に内容がボリューミーで、各研究結果等も多く、さらっと読み進めるのは困難です。一方、金言が多すぎて何度も読み返さないと、もったいないくらい。
クリエイティブ思考になるには、独創性、好奇心、リスクをいとわないこと、あいまいさを受け入れる度量の大きさといったこと等が求められるようであるが、大人になってある日から独創的になれ、好奇心を持て、リスクをとれ、と言われても出来ることには限界があろう。やはりそういうことを意識した子育てをすることが重要なのだと気づかされる

本書で気になったこと

・ごっご遊びは子供たちの想像力や好奇心を育む。ごっこ遊びを多くするためのインプットは、よく話しかけること、寝る前に読み聞かせをすること、自然や社会的なことを教えること
・生まれてから20年間の思い出と印象と感情が、殆どの作家の主要な原料
・人は遊びをやめるから老いるのだ
・クリエイティブ思考の人は子供時代に世界遊びを多くしている。世界遊びとは、絵画、劇、映画、小説の形で架空の世界を創造することに加えて、科学、社会科学、人文科学において、仮説的なモデルや構造を作り出す
・人生において最もエネルギッシュでエキサイティングな瞬間は、出会いの一瞬
・夢をかなえるためには、夢を持ち、その夢の実現を拒む障害を特定し、具体的に想像すること
・人は内なる意識の流れに絶えず触れることによって、世界について洞察を深め、未来の自分を思い描けるようになる
・自然の中を歩くと、脳に生理学的変化が起きて、ストレスが減り、心が研ぎ澄まされ、高次の瞑想が可能となり、気分もよくなる
・世間の意見に従って生きるのは簡単だ。心のままに孤独に生きるのも簡単だ。だが、真に偉大な人間とは、群衆の中にあって、孤独を優雅に保てる人間だ
・孤独とは、単に気が散るものを避けて暮らすというだけではない。それは心の中で内省し、新しいつながりを築き、意味を見出すためのスペースを作ることだ
・デフォルトモードネットワークとは、外から刺激がないときの脳の活動を指す。つまり「ぼんやりしている」ときの脳内ネットワークの働きであり、その人をその人たらしめている
・建設的な内省こそがデフォルトモードネットワークを活性化させるカギであり、人が新しい情報の意味を理解する
・クリエイティブ思考が最も深まるのは、他者から離れ、内面に関心を向けたとき
・完璧な自然の中にひとりでいると、外なる静寂が内なる静寂の扉を開く
・クリエイティブ思考にとって重要なのは、自分への関心と他者への関心、内向性と外向性、深い内省と意欲的な行動のバランスをとること
・マンネリな見方から抜け出るには、初めてのジャンルや異なる実現媒体を試すこと
・最大のイノベーションは、ある分野の知恵が、一見、無関係に思える別の分野にもたらされたときに起きる
・メモや日記の目的は、自分の行動の正確な日誌ではなく、自分がそれをどう感じたかを知るため、つまりある観察を通じて、それを見ている「自分自身」についてより深く知るため
・人生の瞬間や詳細を記録し、それに意味を与えようとすることは、間違いなく芸術の源泉であり、それは過ぎゆく一瞬一瞬に注意を払うことから始まる
・マインドフルネスは、新しいことに積極的に気づくというシンプルな過程である
・オープンモニタリング瞑想は、自分の主観的な経験に意識を集中させるが、デフォルトモードネットワークの活性と接続性を高める
・観察スキルがクリエイティブ思考の重要な原動力である理由は2つある。一つは新しさへの欲求と探求を特徴とする。2つ目は自分の内外の状況に気づく能力と結びついている
・美しい人は、敗北、苦悩、葛藤、喪失を知り、その深みから抜け出す道を見つけた人である
・クリエイティブな人は世の中で支持されている考え方を拒み、斬新なアイデアを支持する。もっとも独創的な貢献は、大衆におもねるところからは生まれないのである
・子供たちは間違いを恐れるように教えられ、異なる解決法や考え方を試すことを教わらない。子供たちは変化し続けるこの世界の不確かさや新たな課題に備えることができない。間違いをおかす覚悟がなければ、独創的なことは何一つできない
・クリエイティブ思考とは、知性、感情、動機、倫理的特徴が一体化したものである。
・クリエイティブ思考の多面的な性質は、一般的な知的能力、その分野に関する知識とスキル、創造スキルと思考スタイル、自信、忍耐力、リスクを避けない意志力、内なる動機、自分の仕事に対する愛情、肯定的・否定的な感情の複雑な組み合わせ、重要な資源やその分野に通じた人を利用できる環境
・クリエイティブ思考と強く結びつくパーソナリティの3要素は、可塑性(新たなアイデアやシナリオを探求しようとする)、多様性、集中力である
・外とつながっている、実際の生活に関わること以外の思考をしていないときこそ、デフォルトモードネットワークが働き、クリエイティブ思考が活性化する
・マインドフルネスとマインドワンダリング、オープンさと繊細さ、孤独と協力、遊びと真剣さ、直観と思慮。こうした一見矛盾する要素は、クリエイティブ思考の人々の中に共存する2極性を捉えており、人が自らの内的経験と外的経験に意味を見出し、新しい何かを作る過程で融和していく
・複雑になる一方の21世紀の世界の課題をどう解決するか、そもそも何が問題であるかを見極めるには、独創性、好奇心、リスクをいとわないこと、あいまいさを受け入れる度量の大きさといったクリエイティブ思考が求められる
・クリエイティブな仕事をする際には、1時間に5分でいいから夢想の時間を持つ必要がある
・好奇心が強く、注意力散漫で、脳の中にムダな情報があふれている人ほどクリエイティブな仕事をする



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AI時代のなかたくましく活躍できる大人への子育てのために、グローバルな視点を持ち、創造性、批判力、実行力、ITスキル、観察力、文化の理解等をはぐぐむ必要性を強く感じています。 小さいうちに自然のなかで育つことは、きっとプラスの部分も多いことでしょう。 ですが、自然豊かな環境で生活すればいいかといえばそうではないはずです。 自然の中で色々感じ、社会のこと世界のことに思いをはせ、自分で考え行動することが大切なのだと思います。 親もしっかりと成長し、試行錯誤をくりかえしながら、子育て移住を頑張ります。

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