最近ちょくちょく小学校の遠足でお菓子が廃止になっているという記事を目にするようになりました。私はこの記事を読んで少し悲しくなりました。というのも今、学び自分なりに子育てに取り入れているイエナプランからするとその理由があまりにも残念だからです。
なぜ廃止に?
私が小学校の時は遠足にお菓子は必須品で、楽しみの一つでした。ただ持って行っていいお菓子の上限額が決まっていたので持っていけるお菓子の量は限られます。だから友達とちょっとずつお菓子の交換をして、たくさんの種類のお菓子を食べられるのも楽しみの一つでした。では、なぜダメになっているかというと、まさにこの友達とのお菓子交換にありました。お菓子交換して口に入れたお菓子が原因でアレルギーが発生してアナフィラキシーショックにつながると一大事なので、それを防ぐためにお菓子の持参が禁止されているというのが理由なのです。
みなさんどう思われますか??
おかしいことが一杯
これは、一見子供のため親のためと思いますが、完全に学校側の理屈でしかないと思います。遠足で事故が起きて責任を追及されるのは学校側ですから、リスクを減らしただけのようにしか見えません。例えば、遠足でバスに乗って移動することもあると思いますが、これはなぜいいのでしょうか。多分ですけど交通事故が発生する確率の方が、アナフィラキシーショックが発生する確率より高いのではないでしょうか。
また、お友達の家に遊びに行ってお菓子を出してくれることもあると思います。学校側の言い分で言えば、そこでもアナフィラキシーショックが発生する確率はあります。同じようなことは外食先でもありえますよね。
こんなふうに考えると、あれもダメこれもダメの類の一つで、子どもの楽しみより学校側のリスクを減らすことが大切だと言っているようにしか感じません。
自律性の問題では?
世界的な動きをみて日本では、暗記中心で皆で一緒に学習レベルを上げていく教育から、自分で課題を設定し考えるアクティブラーニングを重視する方向へ舵がきられていると聞いています。もっともそういった取組は学校の授業のなかで取り入れられているのだと思います。が、あれもダメこれもダメのルールづくしの環境でそういったことに取り組んでも効果は薄いのではないかと心配です。
それはそれ、これはこれ、といった割り切りで「考える子供」が育っていくのでしょうか。
最低限の一定のルールは勿論必要だと思いますが、このお菓子禁止のニュースをみると行き過ぎていると感じます。考える子、自律的な子に育つには挑戦し失敗できる環境が必要だと思います。
こういうニュースを目にするたびに、学校教育にはやっぱり限界があるんだなと思います。現場の先生は必至に子供の未来を考え動いている方も本当に多くいらっしゃるのだと思いますが、日本の文化というか価値観、社会の風潮というかそういう目に見えないものがまだまだ変わらないしすごい影響力があるのでしょうね。
ですから、家での子供との時間が結構大切だな、考えているんです。我が家はイエナプランという理念をうまく家庭での子育てにに取り込めないか、日々工夫です。
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