我が家が住んでいる滋賀県では近江牛が有名なので、近所のお肉屋さんで比較的コスパのよい美味しいお肉が手に入ります。またお金さえだせば美味しいお肉を食べさせてくれるお店も地方の割には多いと感じます。そして、うちの子はお肉が大好きときています。どこのお肉屋さんが美味しいか探すのも楽しいものです。
子供の興味からタテとヨコを考えよう
せっかく子供が関心のあること(お肉を食べる)があるのであれば、是非ともタテとヨコを使って考える空間を広げてあげてほしい、と思います。タテとヨコって何だ?と思われたと思います。
今この時点で美味しいお肉が食べるのが好きで色んなお店でお肉を買うことは「点」だとします。
よく考えてみると、今でこそ近所の店頭でいつでも簡単に美味しいお肉が手に入りますが、むかーし昔はそうではなかったですよね。まだ人類が狩りをしていたときなんて命がけだったはずです。近代になってもお肉はそれほど流通なんてしていませんでした。そして最近では植物で作ったお肉「プラントベースドミート(植物肉)」がまるで本物のお肉のような味でしかも環境にも体にも良いということで注目を集めており、将来は植物肉が増えているかもしれません。
このように過去と今と未来を考えてみることを「タテ」で考えてみると、言っています。時間の軸を使い、頭の中で過去や未来に思考をめぐらせてみるんです。
次に「ヨコ」について説明します。これは今というこの時点で滋賀県ではこうだけど、東京のお肉屋さんで近江牛は売っているのだろうか、外国はどうなんだろう。マレーシアではどういうお肉が食べられているのだろうか、オーストラリアはどうなんだろうか。いやいやもっと近くの人、例えば祖父母はお肉はどこでどんなお肉を飼っているのだろうか。いや、待てよ。今買えるお肉は、近くの牧場の牛のお肉なんだろうか、それとも外国から輸入したお肉なんだろうか。
このように、空間の軸を使い、あっちやこっちや視点を移して考えてみるんです。
うちの子はまだ4歳なので、こんな思考を自ら率先してはたぶん行っていませんので親が導いてあげます。子供との対話の時間のなかで、「点」を起点にして「タテとヨコ」の視点で話をすることで、子供の頭の使い方も絶対変わってくると思います。
また、イエナプランのワールドオリエンテーションを実施するさいにも、こういう思考ができているときっと深い洞察につながっていくと思います。
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基本的に子供が小さいうちは、子供が関心があることを「点」にするといいと思います。我が家の例でいうと、先日公園内を歩いていると道にキノコが群生していて、子供が驚いたことがあります。こんなとこになんで、という場所にいっぱい生えていたからです。
キノコは採って食べちゃダメだよ、と言うと、どうして?皆食べてるじゃない、と疑問がわいたようです。ナイスです。
こんな時は、毒キノコかもしれないから食べない方がよい、とぴしゃりと会話を終わらせるのはもったいないです。「タテとヨコ」で対話を行うチャンスじゃないですか。
昔の人は何が毒キノコが分からなかったので、おそらく何名もの犠牲の上で食べられるキノコが特定されてきた歴史がきっとあるはずです。もしかしたら野生の動物が食べるキノコを観察して食べられるか調査していたかもしれません。そして最近はキノコの成分が凝縮されたサプリメントが商品化されてきました。これからのキノコの食べ方はサプリになってしまうかもれしれません。こうやって「タテ」について対話をします。
同じように「ヨコ」の観点でも対話をしてみます。
けっこう食いついてくれます。
こういう実践を何回も何回も繰り返すことで、子供の思考の幅が広がってくると思いますのでお勧めです。AI時代の未来では、年を重ねていく上でグローバルな視点が必要になってきますし、物事の本質や歴史の理解が求められてきます。そんなときにこういう思考のクセがあると絶対助かるはず、と信じています。
だから、我が家では「タテとヨコ」の対話を大切にしています。
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