AIがますます進化し、時代が変化する21世紀に求められるスキルとは一体どういったものなのでしょうか。様々な所で研究がなされているのですが、P21という団体をご存じでしょうか。
皆さんがよくご存じの企業で構成されているP21という団体が、こんなスキルがこれからの時代に求めれらるよ、と発表していますので、ご紹介します。
子どもの非認知能力を伸ばしていこうとされている方には参考になることがたくさんあると思います。ぜひお子さんを持つ方に読んでいただきたいです。
P21は世界の大手企業で構成されている
P21は、ディズニーをはじめアップルやマイクロソフト等、まさに21世紀を創り出している企業から構成され、自身の事業経験やこれからの展望等をふまえ、て21世紀に求められるスキルの提言を行っています。 ここでは、21世紀に求められる重要な項目が示されています。これが正解かは別にして、世界の一流の企業が、磨き上げていくべきスキルだと提言されているので、大きく外れているわけではないでしょう。どういう内容か気になりますね。
知識だけでなく使いこなす力
これを見ていると、点数で評価できテストによって鍛え上げることができるものが、どれだけ少ないことか気づきますね。
P21がいう21世紀に求められる重要な項目
P21の提言のなかで大切とされている気になるスキルを見ていきましょう。大きく4つのカテゴリーで分類されています。それは、①鍵となる教科、②学習と革新スキル、③情報、メディア、テクノロジースキル、④人生ととキャリアスキルの4つです。①鍵となる教科
- 国語
- 外国語
- アート
- 数学
- 経済学
- 科学
- 地理
- 歴史
- 公民
知識だけでなく使いこなす力
- グローバルな視野や考察
- ファイナンス、経済、ビジネス、事業的リテラシー
- 市民リテラシー
- 健康リテラシー
- 環境リテラシー
②学習と革新スキル
- 創造と革新
- クリティカルシンキング(批判的思考)と問題解決能力
- コミュニケーション
- コラボレーション
③情報、メディア、テクノロジースキル
- 情報リテラシー
- メディアリテラシー
- ICT(Information, Communications and Technology) リテラシー
④人生ととキャリアスキル
- 柔軟性と順応性
- 率先力と主体性
- 社会的、異文化間スキル
- 生産性と説明責任
- リーダーシップと責任感
これを見ていると、点数で評価できテストによって鍛え上げることができるものが、どれだけ少ないことか気づきますね。
要は、学校の教科の学習(暗記してテスト)ってほんとに一部も一部です。ソフトスキルのほうが遥かに重要だというように、私には聞こえます。これらのことが学校教育から学べればよいのでしょうが、多くのことは日本の学校で学べると大きな期待をすると裏切られる可能性が高いかもしれません。
日本ではまだまだ暗記型の教育ですし、決まった型に要領よくはまれる人が優秀だという見方が根強く残っているように思えるからです。P21が言っていることは、自分で課題をみつけ、自分で考え自分で答えを探し、ときに仲間を見つけて仲間たちと一緒に歩めることができる、そんな大人に育ってほしい、と私は解釈しています。
P21で指摘されているスキルは非認知能力(ソフトスキル)を伸ばすことが欠かせませんが、どのように伸ばしていけばよいのでしょうか。
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小さいときに心掛けること
では、そのようなスキル、特にソフトスキルを身につけるべく、子供が小さいときにどういう教育や関わりをしていけばよいのでしょうか。P21では具体的な習得方法にも言及査定ます。詳しくは下記にまとまっています(英語ですが)↓↓
http://static.battelleforkids.org/documents/p21/P21EarlyChildhoodGuide.pdf
コンテンツの量は結構あるので、私が気になった部分を紹介します。
- 小さいときいITを使わすことに賛否はありますが、自身の関心や探求を深めるために、ITをツールとして活用する
- 異文化スキルとは、他者の類似点と相違点を理解することであり、自分の文化を評価し理解、学習する能力を含む
- 子供はしばしば観察された行動を模倣することから始めます。うまくいかない場合、斬新なアイデアやソリューションを使用して革新を始める
- 遊び心のある活動や、経験したことや興味を持っていることを通して批判的思考や問題解決能力を養う
- ストーリーテリングはコミュニケーションスキルを高めるにはとても良い
- 安心感があることで、子供たちは新しい課題に取り組みやすくなる
- 様々なロールプレイは多くのことを学べる
簡単に取り組めることもある
いかがでしょうか。7つ紹介しましたが結構難しく感じたでしょうか。それともこなんことで良いんだと安心されたでしょうか。
1番
1番は、スマホやタブレットを小さいときに触らせるのではなく、使うルールを守るといったこができるように、例えば動画は1日30分だけにするといったこができるようになる等、身近にしてあげましょう。2番
2番なんて大上段に構えると外国人と交流!?なんて敷居が高いと思うかもしれませんが、日常の中でまずは日本の文化を体験させればよいのです。近くに神社がありますよね、節分のように日本の季節の行事ありますよね。こういうことを通して日本の文化を学ばせれることから始めればよいのです。3番
3番なんてのは、親をみて子どが育つわけですから、なってほしい子どもの姿があるならまずは親が背中で見せていけばよいわけです。
4番
4番は家族で一緒に食事するときに、TVをなんとなく見るのではなく今日楽しかったこと等なんでもよいので話あう時間をとればよいです。
5番
5番は、普段から絵本の読みきかせされていますよね。作業ととらえるのではなく子どもとのコミュニケーションの機会としていかせば、物語力をつけていけそうですね。
6番
6番は、まずは家庭が子どもにとって安心な場所にしてあげれることから始めればよいのです。
7番
7番は、玄関の靴をならべるお手伝いを任せてみたり、食器をならべる手伝いをさせたり家で役割をつくってあげることから始めたらよいのです。
こうとらえていくと、なんだ家庭でできることってたくさんあるし、そんな大変なことってあまりないかも、と思えたのではないでしょうか。そうなんです、家で親が子どもにしてあげられることはたくさんあります。
本ブログでは、誰でも簡単に取り組める子どもの自己肯定感等の非認知能力を伸ばすアイデアを紹介していますのでご参考にしてみてください。
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日本で人気の習い事
日本の場合、小学生の習い事ランキングをご存知でしょうか。リセムのアンケート(2017年)結果によると、ランキン トップ5は次の通りです。- 水泳
- 塾
- ピアノ
- 英会話
- 書道
はたして、P21の提言と照らし合わせたときに、この習い事だけでいいのか、周りに流されず、一度ちゃんと考えてみる時間をとってもよいのではないでしょうか。これらの習い事をとおして一体何を学ばせたいのかちゃんと最初に頭にあったほうがよいでしょう。
もちろん、上手に泳げること、テストの点数があがること、上手にピアノを弾けるようになるといったスキルの向上は大切なことです。また、集団行動のなかで自分の立ち振る舞いを学ぶことも期待するかもしれません。
さらに、目の前の課題を一つ一つ乗り越える力(非認知能力)も伸ばしたいのか。
子どもの非認知能力を伸ばしていきたいのであれば、学校や習い事に丸投げするのではなくご家庭でもしっかりと親が汗をかいて取り組むことも欠かせません。一足飛びにリーダーシップと責任感なんて身に付きません、小さいうちからの積み重ねがものをいいますね。
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