【探求しよう】仰天した、椅子屋さんごっこに時計君もきた。どうする?

2020年12月7日月曜日

マインド 子育て 事例

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 探求学習がいいって聞くけど、具体気に何をしたらいいのだろう、とちょっと困りますよね。今回は椅子をテーマにして探求する遊びを紹介します。


まだ子供が小さいうちは遊びながら探究活動することが、子どもにとってとても良いと思います。少しの工夫で誰でも気軽にできますから、是非ご参考にしてください。


対象年齢は、小学校低学年、幼稚園の年長さんのお子さんです。


探求プログラム

今回ご紹介するのは、「椅子のお店屋さん」をテーマにした探求です。

ごっこ遊びです。ごっご遊びは、役者じゃないですが、誰かになり切ることで、普段の生活にはない気づきや自分のことを見つめることができるうえに、子どもはとっても楽しそうなので、いいこと尽くしです。役者のように再現性の高さは必要ありません。自分のおもうようなお店屋さんでいいんです。


子どもがイス屋の店長で、大人がお客さんとして来店する設定です。お客さんは人間だけとは限りません。今回、お客さんとして来店するのは、次の方たちです。

  • 私(人間)
  • ダンゴムシ
  • 時計


ふだん、椅子とは全く関係ない方たちも訪れます。さあ、どういう機転を子どもたちが見せるか、楽しみですね。全て用意したカリキュラムどおり進めていくのではなく、子どもの反応を見ながら柔軟に進めていきます。


椅子屋さんで学べること

お客さんの要望を聞いて、想像力を目いっぱい働かせ、ベストの椅子を売ります。

  • お家にある椅子だけでは間に合いません。想像力と行動力でこの壁を突破します
  • ごっご遊びの中で自分の世界をつくり続け、楽しむ


このプログラムは、小学校低学年、幼稚園の年長さん向けです。子供たちが何を創りたいのか、どう創りたいのか、何も制約は設けません。自由にさせてあげることが大切。大人の口出しは無用です。子どもの自由な発想を伸ばしましょう。


もちろん、子どもたちが、これ何?と質問してきたら、分かりやすく教えてあげます。ただし、こちらから一方的に押しつけがましく知識の伝達を行わないことが、楽しく遊びながら学ぶコツでしょう


椅子のお店屋さんの遊び方

それでは、我が家で行った「イスのお店屋さん」探求プログラムを順にご紹介いたします。

①まずは普通の椅子を注文  

ごっご遊びが好きな子なので、イス屋さんごっごするよ、と誘ったときから、ワクワクして楽しみにして、家中の椅子を集めてくるだけでなく、椅子じゃなくても座れそうな踏み台等もかき集めていました。


まずが普通に、こんにちわ、とお店に来たお客さんを演じます。集めていた椅子のなかにリクライニングできる座椅子が目に入ったので、座れたり寝ることができる椅子を探しています、と伝えると、いいのがありますよ、と座椅子の前に連れて行ってくれます。


そこからが長いのなんて。いつもはちゃんと見て、ちゃんと聞いてと言うことが多いのに、そんなことも言わずに、もくもくと店長の子どもが話し続けます。これは、こういう椅子です、こういう風に使います、というだけでなく、おまけをつけます、と言って家の中からおもちゃを持ってきてカゴに入れては、あーだこーだと説明をし続けています。まさに、自分の世界に没頭している感じです。


15分くらいでしょうか。やっと店長さんの説明が終わり、いっぱいおまけをもらって、お店を後にします。


②次はハトがお客さん!?

①でお店を出るまえに、そういえば、ハトさんが自分に合う椅子を探していましたよ、と店長に伝えました。


すると、鳩さんですか、と少し考えた後に、いいものがあります。用意しておきます、と言ってなにやら作り始めました。おもちゃが入っている引き出しを取り出して、中身を全部出して、その中に、ベッドやらトイレやらお風呂やらを、手元にあるおもちゃで作っていました。お部屋ですよね。シルバニアファミリーサイズ。


これで大丈夫ですね、と満足気です。


③次は、風がお客さんでやってきた!?

お外に、お客さんが待っているよ、風さんです、って伝えます。風とは、びゅーびゅー吹くあの風のことです。目に見えません。椅子なんかに座るのでしょうか。ここらへんから、対応力や想像力がものをいいはじめます。


すると、風さんの椅子ですね、はい分かりましたといってさっそく作り始めました。


風の椅子なんて私も見たことありませんから、どんなものができるがドキドキです。外に転がっているブロックを拾ってきて、土をきれいにしきつめて、雑草のお花を3つ採取して、かわいく並べて、はいできあがりー。これが風さんの椅子だそうです。ふむふむ。



④ダンゴムシさんの椅子は?

土いじりしていて、スイッチが入ったのか、次はダンゴムシさんの椅子をつくりまーすといって、お砂場セットからお鍋をもってきて、土を半分くらい入れて、その上に引っこ抜いてきた雑草をベッドのようにしきつめ、さらに、その上に土をしきつめ、最後にドングリをあしらって完成です。


鳩さんと一緒で椅子と言うよりかは、おうちみたいです。


⑤と、と、時計さんも椅子がほしい

子どもを公園に連れて行きます。10mくらいの高さのポールの上に時計がある公園もありますよね。遠くから時間が分かるので便利なのですが、なんとこの時計さんが椅子を欲しいといってますよ店長さんと、いうとさすがに困った顔になりました。ですが、すぐに分かりましたちょっと待ってくださいねといってましたので、何かひらめいたようです。


時計さんはみんなが寝静まった夜に動き出すので、と言いながら、公園にある花壇にある段差を利用して、土やら砂やら花やら葉っぱやら色々集めてきて、自分なりに置きならべて、こちらになります、といって完成しました。


子どものなかで行われた探求

「イスのお店屋さん」をテーマにした探求プログラムではどのような探求が行われたのでしょうか。


一つは、普段生活しているなかで、椅子とはこういうものだという既成概念ができていますが、その既成概念を超えたところで、自分なりの答えを出して、それをしっかりと形にしました。そのことで、今までの頭のなかにはなかった部分を活用して、あーじゃない、こーじゃない、あれこれがいいんではないかと思いを巡らせることができました。


二つ目は、ごっご遊びをとおして、店長さんになり、責任感をもち、お客さんの対応をしっかりしました。お客さんをみて、どういった椅子がいいかを考え、最後までサービスを行いました。


三つ目は、没頭したことで自分の世界がまた深く広がっていきました。特に、私がお客さんとやってきたときは、私のことをそっちのけにして何やら色々話し続けていました。何を言っていたかもよく聞こえない部分もありましたが、自分の世界に没頭しているなというこは感じました。




遊びのポイントは?

この探求遊びのポイントは、子どもが好きな落ち場拾いやどんぐり拾いが、拾うだけでなく、自由度の高いなか自分で決めてものごとを進めて工夫も重ね自己肯定感を高めることにつながっている点です。


今回は、既成概念を超えたところで、遊びながら探求することができました。ごっご遊びは自分の枠を簡単に超えることができるのでお勧めです。まるで〇〇かのように、振舞うのは、子どもも楽しいですし、いいものです。



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AI時代のなかたくましく活躍できる大人への子育てのために、グローバルな視点を持ち、創造性、批判力、実行力、ITスキル、観察力、文化の理解等をはぐぐむ必要性を強く感じています。 小さいうちに自然のなかで育つことは、きっとプラスの部分も多いことでしょう。 ですが、自然豊かな環境で生活すればいいかといえばそうではないはずです。 自然の中で色々感じ、社会のこと世界のことに思いをはせ、自分で考え行動することが大切なのだと思います。 親もしっかりと成長し、試行錯誤をくりかえしながら、子育て移住を頑張ります。

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