会社を辞めて移住するのは勇気がいります。家族も不安になります。皆さんも何かと不満を抱えているでしょうし、もっとこうなったいいのになぁと思いながらも結局行動できずじまいで月日が流れる、ということはあったのではないでしょうか。我が家もそうです。
要は、頭で今を変えたいと思っても、「行動」するのはかなり難易度が高いものなのです。今の延長線でいい理由を探してしまいがちになります。
私達夫婦は結婚した当時から都心での生活で、今後も都心での生活が想定されるなか、子供を授かってからというもの、田舎暮らしや、自然の多い場所での子育てに少しずつ憧れるようになっていました。
いつも通り、そんなことが出来たらいいなぁと話し合いながらも、現時点での生活の延長を選択することも十分考えられたでしょうが、今回ばかりは思い切りました。何が背中を押してくれたのか、についてお話したいと思います。
子育て移住
平成も終わり新しい令和の時代が幕を開け、これからは想像もしえないスピードで色々なことが変わっていくと思います。既に多くのことが変わっています。
そんな中、子供が大人になったときにたくましく生き抜くために、どういった教育が必要なのかを真剣に考えました。我が家はお金持ちではありませんので、贅をつくした教育を受けさせることはできません。庶民の我が家が子供に何をしてあげればよいのか。
時代の変化をとらえる際に、「AI」という側面は見過ごせません。子供たちは大きくなれば間違いなく「AI時代」を生きる必要があります。AI時代は、言われたこと・指示されたことをハイパフォーマンスで行う、といった一昔前に必要されたスキルは、ほぼ役立たないと、いったん想定しました。
誰も未来のAI時代を的確にとらえることはできないでしょうが、10歳くらいまでに自然のなかでのリアルな体験をとおして、季節の移ろいを感じ色々な気づきを得て、感性を磨くことこそが、これからの『人としての成長基盤』として大切なことの一つじゃないかと、仮説をたてました。
日本が誇るアニメーターの宮崎駿が言っていました。
若いアニメーターに炎を描かせてもちゃんと描けないそうです。写真やYoutube等でしか火を見たことがなく、実際に燃えている所を見たことがないから、安っぽい描写になってしまう、というのです。
この話はなぜか頭に残っていて、デジタル世界がとてつもなく進化するからこそ、本来アナログである人間が持つアナログ性こそが今まで以上に大切いなってくるんだなと思っています。
このあたりは、他の記事でも詳しく書いていこうと思いますが、自然が多い場所に居を移し、自然と接する機会を多く持たせるために、移住をいたしました。
どうしようかと、ぐずぐずしていると子供はすぐに大きくなります。子どもが15歳になったときに、やっぱりあのとき田舎に引っ越しておいたらよかったかも、と将来思いたくなかったのです。
人生100年時代です。巷では終身雇用が音を立てて崩れさりつつあります。もし将来後悔することがあるなら、”やらずの後悔よりやっての後悔”です。子どもの成長は待ってはくれません。だからこそ、今思い切りました。
ただ、自然のなかでのびのびと子育て、という具体性では多分『21世紀時代を生き抜く子育て論』としては不十分だと考えています。そこには昭和世代・平成世代の我々親のマインド変化や子供との接し方の工夫、インターネットの能動的活用など幅広いことが必要だと思っています。
都心でもできることは数多くあると思いますが、身近な豊かな自然だけはどうしても東京や大阪では難しい。自然は何よりの教科書になると信じています。信じているからこそ生活をがらっと変える勇気をもち、都心から移住いたしました。
我が家のこれからの子育て移住は、手探り部分だらけですが、少しでも移住や田舎暮らし、21世紀に通用する子育て等に関心の高い人に少しでも参考になる情報をお伝えできれば、とっても嬉しいです。
末永くよろしくお願いいたします。
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