広場にあるもので、遊びながら探求して21世紀に必要なソフトスキルを高めていきます。我が家で実践した具体的な方法を紹介します。
探求学習がいいって聞くけど、学校や塾任せではなく、家で具体的に何をしたらいいのだろうか、とちょっと困りますよね。ご紹介する探究コンテンツは、少しの工夫で誰でも気軽にできますから、是非ご参考にしてください。
対象年齢は、小学校低学年、幼稚園の年長さんのお子さんです。
探求プログラム
今回ご紹介するのは、「そこにある物で遊ぼう」をテーマにした探求です。
子どもたちと公園に行くと遊具があるほうが子どもはテンションがあがることが多いですね。でも遊具がなくたって、公園にあるもので工夫次第でいろいろ遊ぶことができます。あえてそういう時間をつくってみませんか。公園にいって、遊具がないね、さて、ここで何して遊ぼう、から始める遊びです。
(関連情報)
何を学ぶ?
自分に与えられたもので、創意工夫することを学ぶ
- 普段は遊具でないものも、遊び道具になる
- 既製品のおもちゃではなくとも、自分で考えた遊びも結構楽しい
このプログラムは、小学校低学年、幼稚園の年長さん向けです。子どもの状況にあった目標設定をしてあげましょう。
どう学ぶ?
それでは、我が家で行った「そこにある物で遊ぼう」をテーマにした探求プログラムを順にご紹介いたします。ご近所に植物園がないなら、お近くの公園なんかでも大丈夫です。
①広い公園へ行こう
ご近所にある住宅地内に整備された公園よりも、できれば広めの公園にいきます。大きめの遊具があるところというより、岩や木々がいっぱいあったりするところが良いです。
我が家はもともと川だったところを埋め立てた公園に行きました。こちらは遊具もありますが、はるかに人工的な自然のほうが多い所です。いわゆる子供たちが遊ぶために作られた場所はそれほどありません。こういう所が今回の探求遊びにはいいですね。
それでは、この場所で子供たちがキャッキャ言って楽しんでいた、遊びを紹介します。
②足音で音楽会
落ち葉と枝でできたじゅうたんです。歩くとフカフカで、ガサガサ、ボキボキと音がします。強く踏んだり、ぴょんと飛んだり、忍び足で歩くとそれぞれ足元から聞こえてくる音が変わります。この音の違いはまるで楽器です。
好きなだけ、足を動かし音を奏でます。
③石柱を触って指示をだし相手を動かす
この石の柱をコントローラーに見立てて、目の前の人を思いのまま動かします。例えば右の石柱を触ってミーと言えば目の前にいる人は右に動き、左の石柱を触ってヒーと言えば目の前にいる人は左に動くというルールです。これは、石の柱を使って相手を動かす役も楽しいし、動かされる役になって指示に従い右や左に動くのも楽しいです。
ミー、やヒーと指示を出す間隔をどんどん短くしていくことで、ドタバタ感がでてきて楽しさが倍増します。
右と左を、それぞれ前や後ろ、上や下に変えても楽しめますので、バリエーションがあります。ただし、上と下は結構体力使います。上はジャンプして、下はしゃがむ、ということになりますが、これは結構ハードで体力を使います。
④何かに見えるよ。
空に浮かぶ雲を見ていると、何かの形に見えることはたまにあります。それを応用して、公園内にあるものが、何か別の物に見えるものを探そうゲームです。大人の私がいざやってみると、木は木にしか見えませんし、石は石にしか見えませんが、子どもは頭が柔らかく、色々なものに見えるようです。
チアで手を挙げてポーズをとっている人に見えるようです。
女の子に見えるようです。
こちらは、音符に見えるようです。
どのような探求が行われたのでしょう?
「そこにある物で遊ぼう」をテーマにした探求プログラムではどのような探求が行われたのでしょうか。
一つは、自分で遊びを考えて、自分で体を使って楽しめました。考え、表現し、楽しむ、という良いサイクルです。
二つ目は、テレビゲーム等と違い、自分の手や足で感じ、音を聞き、五感を使ってどういう遊びをしようかな、と色々と考えたことは感性を高めることにつながりました。
ポイントは?
とても大切なのは、遊びながら探求していくということです。また、テーマとしていることを、最初にどう関心を高められるかという点も重要なポイントです。
さあ、自由に遊びを考えて、といきなり子供に言っても戸惑うだけなので、ある程度大人が導いてあげることが大切です。例えば、これってこんな音がするんだとか、これってこんなことも出来るんだ、と大人が示しながら、アイデアを広げるきっかけを作ってあげるとよいでしょうね。
あとは子どもが考えた遊びに、あまり余計なことは言わないことです。それはダメとか、こうするともっと面白いよ、とか。基本的には子どもに主導権があることをお忘れなく。
高尚な習い事に通わせなくても、身近なところで探求の学びは工夫次第で行えますよ。ぜひご参考にしてみて、子どもの好奇心を刺激してあげてみてください。
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