石を使った遊びで、21世紀に必要なソフトスキルを高めていきます。我が家で実践した具体的な方法を紹介します。
探求学習がいいって聞くけど、学校や塾任せではなく、家で具体的に何をしたらいいのだろうか、とちょっと困りますよね。ご紹介する探究コンテンツは、少しの工夫で誰でも気軽にできますから、是非ご参考にしてください。
対象年齢は、小学校低学年、幼稚園の年長さんのお子さんです。
探求プログラム
今回ご紹介するのは、「石積み」をテーマにした探求です。
これは単純に石を高く積んでみようというチャレンジです。石はどれも形はバラバラなほうがよく、小石よりも子供の手よりも大きな石がゴロゴロある場所で行うことがおすすめです。
全て用意したカリキュラムどおり進めていくのではなく、子どもの反応を見ながら柔軟に進めていきます。
対象年齢は、小学校低学年、幼稚園の年長さん、です。
(関連情報)
イエナプランから学ぶ「探求できる」子どもに育つメソッドを紹介します
何を学ぶ?
創意工夫で最初はできなかったことができるようになることを学びます
- 観察を深めることで、なにげなくあった石の形を正しく理解する
- あきらめない気持ちを学びます
このプログラムは、小学校低学年、幼稚園の年長さん向けです。子どもの状況にあった目標設定をしてあげましょう。
どう学ぶ?
それでは、我が家で行った「石積み」をテーマにした探求プログラムを順にご紹介いたします。
①まず石を積ませてみる
最初は実力値を測りましょう。ということで、子どもにまず最初にどれだけ石を積むことができるのか、試させます。
うちの子の場合3段でしたので、5個石を積むことを目標に設定しました。
こういう場所で石積みを行いました。河川敷や山道もいいですが、近所の公園等にこういう場所があれば、すぐに一緒に遊ぶことができます。
②石を5個積むチャレンジ
よし、石を5個積んでみよう、と目標を設定しチャレンジさせます。少し頑張らないと達成できそうにない目標設定です。
最初はうまくいきませんので、色々と試行錯誤がはじまります。そしてしばらくして、子どもの出来たーの声が聞こえます。それがこちらです。
確かに、5個積んでる。私は5重の塔をイメージしていたのですが、そのイメージを超えてきた。これも良いですね。確かに5個積んでいます。
③石を一つずつ5個積んでみよう
何回かチャレンジして成功しました。こんな感じです。
さっき使っていた石ではうまく5段に積み上げるのはできなかったみたいです。そこで、どの石にしたらいいか、どう積んだらいいか、試行錯誤が始まります。うまくいかないことが続くけど、くじけずに諦めずに挑戦しました。崩れずに5段積み上げることに成功した時は、本当に嬉しそうでした。
どのような探求が行われたのでしょう?
「石積み」をテーマにした探求プログラムではどのような探求が行われたのでしょうか。
一つは、石を5段積み上げるために、石をよく観察し、でこぼこや大きさ、面の傾きなどを総合的に判断して積み上げる石を選び、積み上げました。
二つ目は、石の多様性に触れることが出来たことです。普段は通り過ぎるだけの石たちに関心を向け、重さや質感などを感じることができました。
ポイントは?
とても大切なのは、遊びながら探求していくということです。また、テーマとしていることを、最初にどう関心を高められるかという点も重要なポイントです。
くじけそうになっても、そこまでのプロセスをしっかりと褒めてあげてください。そして最後にゴールテープを切りましたら、成功したことや諦めずにやり通せたことを褒めてあげましょう。きっとそのプロセスを経たことは子どもの自信につながることでしょう。
高尚な習い事に通わせなくても、身近なところで探求の学びは工夫次第で行えますよ。ぜひご参考にしてみて、子どもの好奇心を刺激してあげてみてください。
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